妄想恋愛
「あれ?君たち…」


その人が私たちに話しかけてきた。


ちらっと顔を見ると―――


「悟先輩!?」


悟先輩だった。



「よかった。道、わかったんだね」


「はい。由利亜、道覚えるの得意なんですよ」


沙耶が私のほうを見ながら言ってきた。


悔しーっ



「へ~。すごいなぁ。
俺、この道覚えるの1週間ぐらいかかったよ。
由利亜ちゃんっていうんだ」


「はい。倉橋由利亜って言います」
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