私のSweets Boy
「そ、そうなんだ・・・・」
なんだか、目の奥が熱くなり、
気がつくと、
私の頬に、涙が落ちていた。
「麻紀・・・・」
椅子に座っている私に近づき、
私の左の頬を
陽介の温かい右手が包んで、一筋の涙を親指が拭う。
「麻紀・・・・」
そして、頬を包んだまま、
じっと、私の瞳を見つめた。
「・・・・陽介・・・私、」
ベッドに座った陽介を見上げて、言いかけた私に、
「・・・わかってるって・・・・」
何か言いたそうに、じっと私を見つめる。
陽介の私を頬を包む手が、とても温かくて…
じっと、
私を見つめてる…
コンコン
「麻紀ー、陽介くんー」
お母さんが、私たちをドアの外から呼んだ。
その声に、お互いパッと離れて
「は、はーい 今、行くー」
2人、部屋を出て
1階へ向かった。
陽介、何を言おうとしたの?…