私のSweets Boy

彼女?

11月に入り、



お店の装飾もクリスマス仕様になった。



陽介の希望の大学進学も無事に決まり、



なんだか、お店も活気づいていた。



閉店時間になり、



私は、自動ドアのスイッチを切り、



ガラスケースに残ったケーキを



バイトの皆に持って帰ってもらうため、



箱に分けていた。



残ったケーキは、明日には持ち越さないのが



ウチの店の決まり。



でも、残ると言っても、残らないようにちゃんと計算されて作るから、一人1個あたればイイ方だけどね。



カフェのテーブルの隅で



お父さんが、今年のクリスマスケーキの構想を陽介に相談している。



「ホールは、定番のイチゴのパターンと、
チョコ、チョコでも甘さを抑えたもの、
あとは、タルト類で行きますか?」



「そうだな、カット類は、10種類くらいにして」



2人で、ケーキのデザインが書かれた紙を間に挟み、
楽しそうに話していた。
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