私のSweets Boy
さっきバイトの皆に分けて入れたケーキを


一つの箱に入れなおし、


彼女の待つテーブルへ持って行った。



「8個になりますが、よろしいですか?
モンブラン3つと、カシスムース2つ、ミルフィーユ1つ、キャラメルケーキ2つです」



彼女の目の前に箱を差し出し、



入っているケーキの中身を説明した。



「わぁ、美味しそう~」



両手を合わせ、キラキラと目を輝かせた。



「お会計、これでお願いします」


一目でわかるブランドのバッグから、


これもまた、有名ブランドのお財布から、


スッと、細い指先にキレイにネイルが施された手で、
一万円札を私に差し出した。



ケーキの箱を彼女に渡し、



お金を受け取り、レジに向かった。



すると、



「陽介?!」

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