私のSweets Boy
彼女が、奥のテーブルの陽介の名前を呼んだ。



呼ばれた陽介は、



彼女のテーブルへ目を向け、



じっと見た。



「・・・・・いつみ?」



彼女のもとへ近づく陽介。



「おま、マジっ?!久しぶりだな!」



陽介が座っている彼女の肩を軽く叩く。



「陽介こそ、元気だった?
なーんか、すごくカッコよくなったじゃん!」



さりげなく、彼女は陽介の腕を触っている。



「なーに言ってんだよ! お前こそ、見違えたぞっ」



「ふふふっ、あ、ごめんね、陽介、これからお店なんだ、またゆっくり話そ、これ」



メモらしきものを陽介に渡す彼女。



そのやりとりを気にしながら、



私は、おつりを持って彼女のもとへ行き、渡した。



「お釣りになります。」



「あ、ありがとう」



にこりと、受け取り、とびきりの笑顔を私に向けた。



そして、



「じゃ、陽介、またね」



片手をヒラヒラさせ、陽介にウインクをして



お店を出ていった。
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