私のSweets Boy
「よう・・・す・け・・・?」



「え?なに?」



小百合の腕を引っ張り、



道路の向こうにいる、背の高い彼の姿を小百合も捉えた。



「麻紀、後つけるよ」


すかさず、小百合が私に言った。


「え?え?」


「だって、あれは、どうみたって、お店に行く様子だよ、行くわよ」


私の手を引っ張り、横断歩道を渡り、


陽介の姿を見失わないよう、


後をつけた。
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