私のSweets Boy
「良かった~ 麻紀~」


私の手を握り、



うっすらと涙をうかべたお母さん。



「・・・・ここ・・・」




「病院よ、麻紀、事故にあってね、二日眠ってたのよ、もう、ホントに、心配したんだからっ」



握った私の手をお母さんは自分の頬に持っていった。



《そうか、私、あの時、車に跳ねられたんだ・・・》



記憶がゆっくりと呼びもどされる。



陽介と彼女の姿が、脳裏に映し出された。


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