私のSweets Boy
「麻紀」



イヤホンをはずし



優しい笑顔を私に向けた。



「ビックリだよー、制服じゃないから、一瞬誰だかわかんなかったー」



ホントにそう。



ジーンズに、薄いストライプのクレリックシャツ、



ジャケットを羽織って、マフラーを首に・・・



それだけでも、様になるから・・・



じっと、陽介を見つめていた。



「もぉー、ラブラブなんだからーー」



「え?」



小百合が私と陽介を交互に見て



言った。



「麻紀、私行くわねー、じゃぁまた明日」



片手をヒラヒラさせ



”ごゆっくり”と口だけが動いて



先に校門へ向かっていった。


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