私のSweets Boy
小百合に手を振り見送ると、



陽介が私の手をとり、



一緒に歩き出した。



陽介の左手と、私の右手が



しっかりと絡み合う。



「陽介、来てくれて、嬉しいよ」



「あぁ、俺も早く麻紀に会いたかったし」



見上げる私に、優しい笑顔が私の頭上から降り注ぐ。



「な、麻紀、クリスマスプレゼント、何が欲しい?」



12月の冷たい風が私たちの頬を撫でる。



少し首がすくんだ私に、



陽介は、



していたマフラーを私にかけた。
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