私のSweets Boy
俯き加減で考えてた私の顔を



陽介が横から覗きこんだ。



「麻紀、クリスマスプレゼント何がいい?」



「え、うん・・・
私、陽介と、一緒に過ごせれば何もいらないよ、
それだけで私には、プレゼントだもん」



去年も、その前も、



お店が忙しかったし、



陽介と想いが通じるなんて考えてなかったから。



「そんなカワイイこと言うなよ・・・キスしたくなるじゃん」



「え? ・・・」



絡めていた手を離し、



私の肩を抱き寄せた。



「・・・よ、陽介?」



ココ、ど、道路なんですけどっ・・・



私の顔は、陽介の胸のあたり、



耳元に温かい息がかかった。



「続き、後でな・・・」



途端に、私の頬や全身が熱くなった。



寒さなんて、飛んでいった。



「はは、麻紀、寒くなくなっただろ?」



「・・・っ!」



やっぱり、陽介は、私に甘々。



クリスマス、



私は、陽介のために



ひとつの決心をした。

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