私のSweets Boy
「で、何だったの?」



勉強机の椅子に座っていた私は、



くるりと椅子の向きを変えて尋ねた。



陽介は、上半身を起こし、あぐらをかいて、



私の顔をじっと見つめた。



《ちょ、ちょ、何?真剣な顔?!》



「あのさ・・・」



私はゴクリと唾を飲み込んだ。




「俺、大学進学はヤメようと思って・・・・」



「・・・・え?!・・・・」



《告られるんじゃなかったのか・・・・》




「だって、陽介、ウチの大学にそのまま進むんじゃなかったの?」
< 9 / 67 >

この作品をシェア

pagetop