【短編】失恋

 しょっぱい…

 いつのまにか涙のすじが口にまで達していた。

 
 「何泣いてるんだろ…。当たり前のコトなのに」

 そう思いながら私はとぼとぼと2人のいる反対方向を歩きだした。

 
 気づけば私は無意識のうちにメールをうっていた。


  To.真一郎さん
  subject.ごめんなさい
―――――――――――――――
 明後日は会えません。
 というかもう会えません。
わがままでごめんなさい。

       美玖



   真一郎さんいとってはたった一人愛人が減ったってなんにも思わないのに…

バカみたいなメール…でも送信してしまった



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