空と陸
「はぁ〜
かっこよすぎだよまじで空〜」
甘いため息をつきながら呟く由香。
「それより早くどいてくれません??重い!!」
「あ;;そ〜り〜×2」
由香が何の悪びれもなく口だけなのもいつものこと。
由香は私の他にもたくさん友達がいるし、すごく人気もある。
「あ、今日新商品のお菓子みつけてさー…」
なんで私なんかと一緒にいてくれるんだろっていつも思う。
幼なじみだから??
私に友達いないから同情とか??
こんなことしか考えれない私はほんとに汚い女だ。
でもこれはホントに気になることで…。
「…でさぁ〜って聞いてるぅ??陸!!」
「聞いてるよ〜」
「もぅ!!また私ひとりで喋らせて、全然話聞いてないでしょ!!」
その通り。
私は自分からあまり話さないし話しもあまり聞いてない。
だからよくボーっとしてて読めない。とか、絶対私のことウザイと思ってるでしょ。とか言ってみんな離れていく。
だから友達がうまく作れない。
これが私、高橋陸である。
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