空と陸


「はぁ〜

かっこよすぎだよまじで空〜」


甘いため息をつきながら呟く由香。


「それより早くどいてくれません??重い!!」


「あ;;そ〜り〜×2」


由香が何の悪びれもなく口だけなのもいつものこと。



由香は私の他にもたくさん友達がいるし、すごく人気もある。


「あ、今日新商品のお菓子みつけてさー…」


なんで私なんかと一緒にいてくれるんだろっていつも思う。


幼なじみだから??

私に友達いないから同情とか??



こんなことしか考えれない私はほんとに汚い女だ。



でもこれはホントに気になることで…。



「…でさぁ〜って聞いてるぅ??陸!!」


「聞いてるよ〜」


「もぅ!!また私ひとりで喋らせて、全然話聞いてないでしょ!!」


その通り。
私は自分からあまり話さないし話しもあまり聞いてない。

だからよくボーっとしてて読めない。とか、絶対私のことウザイと思ってるでしょ。とか言ってみんな離れていく。
だから友達がうまく作れない。



これが私、高橋陸である。



< 2 / 46 >

この作品をシェア

pagetop