空と陸


「たっだいま〜」


ラーメン屋にただいまって叫びながら入る大黒さんがおかしくてまた笑った。


おっちゃん達に話しかけられる大黒さんはずっと笑顔ですごく楽しそうだった。学校で大黒さんのことを怖がってるクラスメイトにみせてあげたくなった。


「お!!えらいかわいい子連れてきたな〜。クラスの友達か??」


まさしくラーメン屋のオジサンって感じのオジサンが大黒さんに話しかけた。

「そうだよ!!ラーメン三人前部屋までよろしく〜。」


「はいはい。」

この人がお父さんかぁ…。仲いいな親子。うちと大違い。



てか"友達"かぁ…なんか嬉しいな。そう思ってくれてることが。



「げ!!なんでいんの;;」


「どうしたー??…げ;;」


どうやら部屋に誰かいるみたいだけど…。


「いつものことだろ!!いいじゃん〜俺とお前ん仲だろ♪」


この声は…


「帰れ!!

空(怒)」


空だ。



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