空と陸


「しっかりつかまってて。ここに腕回して。」

私は引っ張られた腕をそっと海さんの腰に回した。


「じゃぁ…


出発!!!」


ブォン…

掛け声と同時にエンジンを吹かし走り出した。


私は初めて男の人の背中に捕まってバイクに乗った。


海さんは二十歳の専門学生。料理の勉強をしているらしい。

のわりに指とかすごく綺麗で…ってどこ見てんだ私;;


今私だけ家が遠いから送ってもらってるってわけだ。

内藤さんに悪いから断るけど、内藤さんが危ないから乗っていきなと言うからしぶしぶ後ろにまたがったのだった。




だけどバイクって気持ちいいなって思った。





  ♪

「あのあと!!」


ビク;;
内藤さんυ顔近い;;

そっか今昼休みだったね。

私は新しい友達ができたからみんなで食べている。


なぜか由香も空もいるけど…。


「なんもなかった??海に変なことされなかった?!」


「変なことって…??」


「アイツ変態だからさー…。」


とか言いながら海さんの心配をする内藤さんがすごくかわいく思えた。




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