空と陸


そういや今日はやけに空の元気がないような…。


「高橋…。」

空が小さい声で話しかけてきた。


「何??」


「昨日はまじでごめんな…。

俺ともなってくれないかな…??
友達に…。」


あのみんなから大人気の空がすごく自信なさそうにそう言ってる。

それに断る理由なんてない。
友達なんてなかなかつくれない私にとって空も貴重な存在だし。


よろしくと手をさしだすと、空は私の手を掴んで激しく上下に振った。


「よかったな〜♪空(笑)」


「ヤマ(怒)」

一気にたくさんの友達ができて私の周りは暖かくなった。




そんな私を周りの人がどんな風に思っているかなんて全く気づかずにいた。



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