空と陸


「りっちゃん??どうした??さっきからずっと外ばっかり見てるけど。」


山下君が話しかけてきた。

ハッと周りを見渡してみる。クラスの子達の嫌な視線…。

山下君の顔を見る。

山下君は笑顔で"ん??"と首を傾げた。


私はまた外を見た。


「どうもしないよ??」


「そっか…。


今度の日曜の話だけどさー…」

「ごめん…。


私無理だ。」


「そ…か。」


すごく愛想なく答えてしまったことに少し後悔した。

せっかく仲良くしてもらってるのに…


少しはみんなを信じなきゃいけないってわかってるんだけど…でも…。



< 30 / 46 >

この作品をシェア

pagetop