空と陸


「またアイツ一緒にいるし〜」

「ホントだーまじ調子だろ。」

ビクッ;;
クラスの女子がまた噂してるのが聞こえてきた。


「どうした??りっちょん。」


「ん??…何も??」


チラッとそっちに目をやるとその子たちと目があってイヤな顔してそらされた。


ズキッ…


今までこんなこと慣れてたはずなのに…。大黒さんたちと仲良くなってからは友達っていいなって思い出して、なんかほんとに好きで…もしかしたら他の人とも仲良くできるかもって思いだしてたから。

嫌われるってこんなにも悲しいことで辛いことなんだ…。


「りっちょん??」


「気分悪いなら保健室行く??」


こんな優しい人たちと友達になれてホントに私は幸せだよね…。


素直になろう。

2人には絶対嫌われたくない。


「日曜…やっぱり行くよ。」


「まじ?!!…でも無理しなくていいんだよ!?」


「や…絶対行く!!」


私は勢いよく椅子から立ち上がったので2人はびっくりして口が合いたまま固まっていた。





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