君に触れたい
「か―な―」
「佳奈、佳奈、佳奈~」
「祐也っ、そんな何度も呼ばなくても聞こえてるってば!」
「え~、じゃあ何で返事してくれないのさ―。何度も呼んだのに」
口を尖らせて拗ねているこいつは、高1からずっとクラスが一緒だった…
小野祐也
毎日毎日猿みたいにうるさい奴だけど、気をつかう事なく話せるあたしの友達
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いつものように祐也とバカな会話をして笑い合った後、私は静かに自分の席についた