過去現在未来
「うー…まぁそれは置いとこう」
荒石は無理やり話を変えた。僕は
「だってこの前のテスト荒石は後ろから数えた方が早かったもんな~」

「酷い!有真!それは酷いぃ~」
僕はそう言うとまた寝ようとしたが荒石が突然

「なぁ…有真は親好きか?」

「はぁ…?何それ」

「いいからさっ!」

「僕、親いねぇし」

「あっ…ごめん…」

荒石はシュン…とした。僕は

「別にいいよ」

そう、僕の両親はこの世にはもういない。つまり死んでしまったのです。

「じゃ…じゃあ好きな食べ物は…」

「びわと和菓子」

「渋っ…」

「美味いから」

僕はこんなのが永遠に続くのは困るから

「僕と友達になりますか?」

あっさりと荒石に聞いた。荒石は嬉しそうな顔で

「うん!!よろしくな、有真!」

「ん、よろしく荒石」

こうして僕は一応荒石と友達になりました。
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