僕らは今を生きている…
「やっぱ嫌なことあるんじゃない?」
え?なんでわかるの?
「ウチでよければ言いなよ!頼りにならないけどさ…ね?」
名波は凄いな…人の心が読めちゃうの?
『…あのね…』
私は2学期になってからいじめを受けていることを話した。名波は凄く真剣に聞いてくれた…
「柚美…よく頑張ったね…よく…死なないでいてくれたね…柚美は強いよ…」
私は名波が私の気持ちをわかってくれたことが嬉しくって思わず泣いてしまった…
「いいよ…思う存分泣きなよ…ウチは待っててあげるから…」
名波はどれだけ優しいのだろう…
友達ならまだしも…私はまだ初対面なのに…
「落ち着いた?」
『うん…ごめんね…ありがとう』