Milky Milk ~間違いないのは1つ~
バイトを始め、日数が経った。このバイトを始め、海は気づいたことがたくさんあった。
まずは、隣で飾りつけを教えてくれている金髪の美少年、由茄と同い年だということ。
「だいぶ綺麗にできてきたね、藤本さん」
私はあなたの方が綺麗だと思います…、海は口が滑りそうになったが必死に押さえた。
海の仕事は、オーナーが作った料理に飾りつけをすることだ。オリーブを乗せたり、パフェだったらアイスを乗せたり。それを教えてくれるのが、隣でにこにこ笑う由茄だ。
何度この笑顔に助けられたか…。未だ愛羅に嫌味を言われると、由茄は慰めてくれる。