Milky Milk ~間違いないのは1つ~
「アイラさん。またやらないんですか」
愛羅はキッチンの方へやってきた。愛羅の仕事は、ウエトレスなのに。せっかくの由茄との2人きりを邪魔された感じだ。
愛羅はこうして、仕事をさぼる。寝てるか海に嫌味を言うか、選択はそれしかない。
「もちろん。」
「そんな自信満々にこたえられても…バイトする気あるんですか?」
実は愛羅とも同い年だが、敬語が抜けなかった。
「ない」
「あ、そうですか。やる気ないなら、どこかに…。…あの、キッチンの上に座らないで下さい」
「ん?ここ、俺の秘密基地」
「全然秘密になってませんけど」
漫画だったら、2人の間にはビリビリと電気が生じているだろう。