Milky Milk ~間違いないのは1つ~


(蟻並にバカじゃん、あいつ)


蟻並にバカな頭には、待っている兄弟が映しだされているのを、愛羅は知る由もない。


●●^*~●●

「ユカくん、どう?ウミちゃん」

オーナーは由茄を喫茶店二階へ呼んだ。

この喫茶店の二階は、店員が忙しい時、休めるスペースがいくつもあった。部屋には特別家具はなく質素な感じだが、寂しそうにベッドが一つ置いてある。

「どうって…何がですか?」


「あの頑張りようの理由はわかった?」


「わかりませんよ。俺初めて見ました。飾りつけで頑張る人…。俺だって途中嫌になったのに、そんな素振りは見せません」


「本当っ、すごいね。やっぱり僕の目は侮れないわけか」
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