Milky Milk ~間違いないのは1つ~
いつもと変わらない日々。
いつ変わるかなんて、予測できない日々。
明日、事故に遭うかも。
明日、怪我するかも。
誰もが知らない未来。
未来を知ってしまえば、驚きが半減する。
未来を知らないと、驚きが増幅する。
そう。Milky Milkの店員たちは、未来を知らない。
夢にも思わないことが起きることをーーー。
今日も愛羅は海の邪魔中だ。
「ねーえ。そんなに急いでどうすんのー」
「あなたがバイトをしないから、忙しくなるんです」
慣れた手つきで飾りをする海は、邪魔をされても決して無視はしない。相手をしてくれる。
海にとっては、邪魔は兄弟たちによくされたものだ。