Milky Milk ~間違いないのは1つ~
「飾りで負けたくないんですっ」
昨日、店を飾った時のことをまだ根に持ってるらしい。愛羅は隠れた才能を発揮し、見事にやってしまった。
それが、海の闘争心を引き出した。
「だからって、客に出す水にも飾らなくたっていい」
海は周囲を見渡した。やっと気づいたらしい。自分がいらぬ所も飾っていたこと…。
「だって…。負けたくないんです」
「じゃ、ユカに迷惑はかけないで」
愛羅は踵を返し、すたすた歩く。
(むかつく、この才能秘め秘め男っ)
海は走り、文句を言いたく近づいたが。
転んだ。