Milky Milk ~間違いないのは1つ~
「またのご来店、お待ち致します」
「うん、ウミちゃんのその笑顔見に、また来るよ。それじゃあね」
中年の男性は忙しそうに去った。
すると、入れ替わりに由茄が現れた。頬が緩んでるのは気のせい…?
「藤本さん、寒くない?」
由茄は海の様子を見に来た。
「あ…大丈夫です。仕事なんで」
その気遣い、立派です、ユカくん。海は心の中で親指をたてる。
「そっか…」由茄はくすくすと笑う。
「ユカくん…?何か嬉しいことでもありましたか?」
「え…。…わかる?」
由茄は驚いたように自分の頬に手を当てる。