Milky Milk ~間違いないのは1つ~


「またのご来店、お待ち致します」


「うん、ウミちゃんのその笑顔見に、また来るよ。それじゃあね」


中年の男性は忙しそうに去った。

すると、入れ替わりに由茄が現れた。頬が緩んでるのは気のせい…?

「藤本さん、寒くない?」

由茄は海の様子を見に来た。


「あ…大丈夫です。仕事なんで」

その気遣い、立派です、ユカくん。海は心の中で親指をたてる。

「そっか…」由茄はくすくすと笑う。

「ユカくん…?何か嬉しいことでもありましたか?」


「え…。…わかる?」

由茄は驚いたように自分の頬に手を当てる。
< 49 / 68 >

この作品をシェア

pagetop