天然彼女は俺の生徒
花本は俺が近づいた事に気付いたのか、泣き声で一生懸命話す。
「先生こないでっ…っ、私…ヤキモチばっか焼いて、…先生困らせちゃうからっ……。」
布団から聞こえる声は、とても弱々しくて
俺がこいつを守ってやんねぇと…って、思わせる声。
俺を困らせるとか
そう言う人の事まで考えてやれる様な子だから
好きになったのもある。
でも今は、そんな事考えなくていいんだよ。
逆に、俺んとこ来て欲しいのに
「花本泣いてんじゃん…だから、俺はお前の側に居る。」
「…っ先生の事、好きな子いっぱい居るよ?…でも、私が彼女なのって…、言えないのが…苦しいよ…。」
花本はいつもそんな事を……。
俺は、花本の気持ちを知って同じ様に心が苦しくなった。