あたりまえのしょうり
仲間
「あとどれぐらいで着きますか?」
少女が陽気に尋ねた
「あと5分程かと。」
「ありがとうございます。」
陽気な言葉で長い沈黙を破ったことに、男は奇妙な違和感をおぼえた
「何処か寄りましょうか?」
ミラー越しに少女を見る
「いえ、結構です。」
おかしな事は何もない
にこやかに座る少女がいるだけだった
「では、直行致します。」