shine-光り輝くあなたへ-
直人だった。
「た、多田くん?」
「最近忙しくて明菜とメールしてなくてさ、寂しくなったから声かけてみた」
直人はいつの間にか私のことを呼び捨てで呼ぶようになった。
「そ、そういえばしてないねっ」
「ね、一つ願い聞いて」
さすが人気アイドル。
可愛い目をしている。
「な、なに?」
私は恐る恐る聞いてみた。
「目瞑って☆」
え、目瞑って?
私は目を瞑ってみることにした。
目を瞑ったそのとき…
チュッ
!?!?!?!?
「ちょ…多田くん!?」
私は直人に頬に軽くキスされたのだ。
「次は唇狙うから」
さっきとは違い、真剣な目で私に言って直人はその場を離れた。
「ね、ねえっ!」
私は無意識に直人を呼び止めていた。