手紙

「……きゃっ!?」

急に腕をひかれ、気づけば桐里先輩の胸のなかにいた

「ほんとにごめんっ」

何が起こったのか自分でもわからない
どうして先輩急に…

「嫌なら離すから言って

…だから泣かないで」

言われてから気づいた自分の涙

「ちっ、ちがうんです!
これは…」

「ごめん、でも…
もうちょっとこうしてたい」

あたしの背中に回された先輩の腕に力がはいったのがわかった



< 102 / 160 >

この作品をシェア

pagetop