手紙
次の日
学校に来た麻衣を廊下へと連れ出した
数秒後廊下に響いたのは麻衣の声
「ほんとばっかじゃないの!?」
廊下にいるみんながあたしたちの方を何事かと振り向く
「………」
図星で何も言えないあたし
もちろん麻衣に話したのは昨日のこと
やっぱり彼氏の誕生日も知らなくて
ファンの子たちのおかげで気づいたなんて
怒られるのは当然だよね
いろいろ頭がごちゃごちゃして
黙って泣きそうになってるあたしに
麻衣はため息をつきながら優しく言う
「…このことは木村先輩には内緒だよ?
がっかりするに決まってるじゃん」
黙って顔を縦にふるあたし