手紙
「だから最高の誕生日をプレゼントするんだよ?わかった?」
そう言って優しく頭をなでてくれた
気のせいかと思うほどの一瞬、麻衣はなんだか何かを悩むような表情をみせた
「麻衣~」
麻衣の優しさが嬉しくて麻衣に飛びついた
あきれながれも慣れた様子であたしを受け止める麻衣
持つべきものは麻衣だね!
…でも、あれ?
そんなあたしにはまだ心に引っかかる何かがあった
「じゃぁさ、どーやって最高の誕生日にするの?」
「………っ」
麻衣の息をのむ音が聞こえた
ただ素直な疑問を言っただけなのに
麻衣の顔が険しくなっていく
「…そんなの自分で考えろっ!」
キーン
耳に麻衣の声が響いた
「麻衣~」