手紙

苦笑いといっしょに小さな気持ちに気づく

やっぱり忘れられてないのかな

トクンと静かに胸がなった

あたしは深呼吸してドアに手をかけた
あの夏の日、最後に座った席に座った

久しぶりに嗅いだ図書室の匂い

なんだかとても心が痛んで、
桐里先輩のことを思い出した

先輩をどんどん好きになって
どんどんわかんなくなったのもここだった

今でも、いつもどこかけで桐里先輩のこと考えていて

なんだかいけないことだと想ってても忘れられなくて

手紙だってなんど書こうとしても
何を書いたらいいのかさえもわからない

とてもすごく先輩に会いたい…

涙が頬を伝った

「……っ、桐里せん…ぱぃ」



< 115 / 160 >

この作品をシェア

pagetop