手紙

そのときドアの開く音がした

あたしは机の上に落ちた涙をあわててふいて、ドアの方をみた

「…あれ?新井田くん、どーしたの?」

図書室に入ってきたのは新井田くんだった

ここに来るなんて珍しい

「鈴木のこと探してたんだよ」

?マークが頭の上に浮かんでいるあたしに新井田くんが言葉を付け足す

「鈴木にさ、話したいことあって」

「話したいことって?」

あたしの隣に席に座った新井田くん

…そこ、桐里先輩の席なんだけどな

そんな新井田君に対して失礼な考えを持って、そんな嫌な考えを持った自分にも嫌気がさしてくる

でもこれでやっぱり確信しちゃったんだ

桐里先輩はあたしにとって…忘れられないひとだってことを



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