手紙
気づいてあたりを見回したこと
あたりは真っ暗で窓から見える空もオレンジ色が薄れていた
「新井田くん、あたしの気持ち聞いてくれる?」
泣きつかれて、ちょっとだけかすれてる声で言った
新井田くんは返事の変わりにちょっとだけうなずいた
「あたし…」
もしもあたしの言葉が新井田くんを傷つけてしまうとしても、ふたりの関係を変えてしまうとしてもこれは言わなくちゃいけないことだから
あたしの気持ち言葉にするから
新井田くんに届いてほしい
「きっとタイミングが違ってたら、新井田くんのこと好きだったよ
…だけど、ごめんなさい
あたしは木村先輩が大切で好きなの」