手紙

そして思わず靴だなのかげに隠れた
だって…

すぐ近くから聞こえてきたのは、隣のクラスの女の子の声

「先輩!あたし…ずっと先輩のことが」

「……っ…」

あたしは外へと駆け出した

そこまで聞けば普通にわかっちゃう
あの子が木村先輩をすきだってことぐらい

ほんとに木村先輩の彼女はあたしでいいのかな…
木村先輩の人気さに改めて気づくたびにいつも思う

…でもすきだから

あたしは不安で悲しくなってきて
無意識でポツリ先輩の名前をつぶやいた

「木村先輩…」
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