手紙


…あれ?

急に先輩の動きが止まって
静かな空気が流れた

「…先輩?」

先輩に声をかけると先輩ははっとしたようにあたしに笑いかけた

「…っはは、
寝るまで我慢しようと思ってたのにな」

そう言って体を軽く離した先輩

一瞬だけどまた悲しそうな顔してた
今回は理由ならわかる気がする

それはきっと…

「悠里!ご飯~」


その後はご飯を向き合って食べて
「結婚したらこんな感じかな」とか
先輩の言葉にいちいち心が動いたりして

「いっしょにお風呂はいろっか」なんて言う先輩を「えっち!」って笑って、ふたりでふざけてた
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