手紙
「…きゃっ」
急に先輩に抱きしめられて
すっぱり先輩の体の中におさまった
「も~せんぱ…」
先輩の方をみとうとして動きを止めた
先輩の押し殺すような声が頭のすぐ上から聞こえた
「……っ…」
なんで先輩が泣きそうになってんのかなんて今のあたしにはわからなかった
知る事になるのはしばらく後のこと…
どうしたらいいのかわからないあたしは
先輩の名前を恐る恐る呼んでみた
「先輩?
もしかしてプレゼント気に入らなかった?」