手紙

鼻をすするような音がした後
すぐ先輩の声が聞こえた

「んな訳ないじゃん?

…俺だっさ、
嬉しすぎて泣きそうなるとか」

そう言って笑う先輩がとてもいとおしく思えて、早くもうひとつのプレゼントを見せたくなった

先輩の腕をちょっと緩めて
ラッピングした袋を先輩に渡した

「あけてみてください♪」

まだちょっと涙目で先輩はうなずく

袋の中から出てきたのは
写真立てとカメラ
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