手紙
先輩が思い出したように言った
「じゃ俺からはこれ」
えっと、なんで先輩の誕生日なのに
あたしもらおうとしてんだろ…
そんなこと思いながら
先輩に握られた手首に音をたてながら
かけられたものに目が輝いた
あたしの手首にかかったのは
きらきら光って音を鳴らしている
ブレスレットだった
感動しすぎて何も言えないあたしの顔を
不安そうに覗き込んだ先輩
「…気に入らなかった?」
そんなことあるはずないのに!
好きなひとからもらえればなんでも嬉しいに決まってるんだから
それに今までみたことないって言ってもいいぐらい綺麗なブレスレット
「とっても嬉しい!
先輩、ありがとう」