手紙

「…失礼します」

そんなことをつぶやきながら先輩の隣に寝転がったあたしを笑う先輩

部屋の電気が消えて
真っ暗になった部屋で先輩の腕があたしの背中をつつみ、自分の方へと引き寄せた

「…聞こえちゃいそう」

そんなことをつぶやいたあたし
ちょっとなれた目で見えた先輩の顔には?の文字

でもいえないよこんなこと、恥ずかしくて

「内緒です」

自分のどきどきが先輩に聞こえちゃうんじゃないかって、思ったことなんて恥ずかしくていえないよ

「なんだそれ」

笑った先輩の胸が耳のすぐ近くにあって
なんだか息を押し殺した
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