手紙

………あ

あたしのものではない心臓の音が聞こえる
微かに速くて大きい音

緊張してるのも
あたしだけじゃないんだ

なんだか嬉しくなって先輩につぶやいた

「先輩?」

「ん~?」

恥ずかしくて顔が熱くなったけど
なんだか伝えたくて言葉にした

「好きです」

あたしの予想外の言葉に驚きながらも
笑って返してくれた先輩

「俺もだよ」

先輩はそう言ってあたしのおでこに軽くキスをした
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