手紙

「悠里、いつまで寝てんの?
もうお昼だよ~」

「えっ…」

えぇーっ!

ケータイをみるともう12時半を回っている
せっかく先輩と1日中一緒なのに~!

「ごっ、ごめんなさい!」

「いいよ、実は俺もいま起きたんだし」

そう言って笑う先輩の頭には寝癖がついてる
なんだかそんな先輩が可愛く思えて、気づいたら飛びついてた

「かわい~」

自分の部屋でぬいぐるみにするように
そんなことを口にした

でも、ぬいぐるみみたいだったから口にしたあたしとは反対に
先輩はそんなふうにはとらえてくれなかった…


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