手紙

「…悠里?」

「はい?」

「寝起きから誘ってるの?」

なっ……

先輩の声が危ない気がして
先輩から離れて、首を横に強く振った

「そんな否定しなくても…」

そう言って、いつものあたしをからかったときに見せる笑顔で笑った

か、からかわれたんだー!

「先輩のばかっ!」

あたしはそう言って先輩に背を向けた

もう今日は許してあげないんだから!
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