手紙
「先輩、どーしたんですか!?
具合でも…」
先輩の顔を覗くと
いっきに心配がどこかに飛んでいった
「……っ…」
先輩は具合が悪いとかじゃなくて
笑うのをこらえていただけだった
「わ、笑うなら堂々と笑ったらどーなんですか?」
ちょっと嫌味っぽく言ったあたしに先輩が震える声で言った
「いや、笑ったら失礼かなって」
「そんな気遣いいらないです!」
背中を向けたあたしの体を先輩の暖かい腕が包んだ
「ご飯食べよ?」