手紙
思い出すと顔が赤くなってくる
どうしてあんな人気のある先輩があたしなんかに…

「で、悠里はどうするの?」

「……」

「確か桐里先輩も図書室にいたよね、
先輩なんか言ってた?」

あたしは黙って首を振った

昨日木村先輩と別れたあと、
なんだか先輩と顔を会わせづらくて
そのまま帰ってきちゃったんだもん

「とりあえず先輩は返事待ってくれる
って言ってたから考えてみるよ」

「そっか…
あたしはいつでも相談のるからね」

「ありがと」
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