手紙
「せんぱ~い」

目に涙を浮かべながら
図書室に駆け込んだあたし

「どうした?」

またかと笑いながらも
あたしに優しく問いかける先輩

「テストが近いじゃないですか…

そしたら先生に呼び出されて
“お前やばいぞ”って言われて、
だから…」

先輩はわかったというように
先輩の隣の席を指差した

座りながら

「いいんですか?」

と喜んでいるあたしを先輩が笑う

「俺まだいいも言ってないのに
教科書までもってきて、それはないだろ。
やる気まんまんじゃん」

う゛…図星だ…

「ちっ違いますよ!
先輩がだめって言ったら諦めてましたよ」

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