手紙
先輩に向けてた首を先輩の舌がつたう

「…あっ…ん…」

体中電気が走ったみたいにぞくぞくする

「せ…んっ……ぱぃ」

何とか先輩の方を振り向くと
こんどは唇が重なる

酸素をいれようと口を開くと
先輩の舌があたしの舌を乱してく

「んっ…ん……」

頭がぼーとしてきたころ唇がそっと離れた

息があらいあたしに先輩が
笑って言う

「許してくれた?」

このことであたしが許しちゃうって
わかってるのがなんだか悔しくて
わざと目をそらした

…まさかこんなことになるなんて思いつくはずもなく
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