手紙
先輩の笑顔みた瞬間
あたしの胸が大きく波打った気がして
上手く息ができなくなった

たった5分一緒にいただけなのに
きっと好きになったのはそのとき…


どんどん離れていく先輩の背中に
向かって思わず叫んだんだ

「桐里先輩!
学校で会ったら
声かけてもいいですかー?」

あたしの思わぬ行動に驚きながら
笑って答えてくれた先輩

「楽しみにしてるー」

あたしは式への緊張なんて忘れて
笑顔で先輩に手を振ったんだ
< 5 / 160 >

この作品をシェア

pagetop